しばらく放置していた当ブログでございましたが、お造形関係でちょっとした、しかしながらわたくしにとっては一生モンの出来事がございましたので久しぶりに更新いたします。
先日ようやく日の目をみた弊一門、造形処うどん一門製のヤマシロン、通称「ミニヤマ」達の生い立ち、お作り過程についてここに書き残します。
少々長くなりますが、お付き合いいただけましたら幸いでございます。
時は昨年末に遡ります。



ヤマシロン(初期型)制作

2020年12月、当時ドゲンジャーズ熱が盛り上がってきていたわたくしは
キタキュウマンさん、フクオカリバーさん、エルブレイブさんに続いてそのままの勢いで
ヤマシロンさんを作ることを決め、いつも通りエポパテでワンオフ品を作るつもりで制作を開始いたしました。

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ここまではまあ、いつも通り何の変哲もない可動を仕込んだデフォルメ体型のフィギュアでございます。
今更何も説明することはありますまい。
ひたすら気合と根性で削り出しました。

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パイレンは少々変わった形の手持ち武器ですので専用の持ち手をお作りいたしまして、
本体は1.0mmのプラ板を積層しお作りしました。
入り組んだ形をしているので少々手こずりましたがなんとかそれっぽい形に仕上げました。

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下地処理をして、塗装をして、組み上げて完成。
グラデーション塗装が必要なパーツが多かったので少々時間がかかりましたが、問題なく仕上がりました。

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いやーー、今回も良いフィギュアになりました。
そんなことを思って年の瀬をお迎えいたしました。
が、今回に限っては話はこれだけでは終わらなかったんですな。


ヤマシロン、出張


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年末から年始にかけてなんやかんやありまして、2021年1月に突如九州の彼の地、佐賀への出張が決まりました当家のヤマシロン(初期型)
創造主たるわたくしを差し置いてこの時初めてヤマシロンさんご本人様との邂逅も果たし、さながらキッザニアのようにいろいろな職業経験をさせていただきました。

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お土産もたくさんたくさんいただきまして、兎にも角にもありがたい、ありがたい出張でございました。
この時初めて食べたヤマぼうろの美味しさに当家内は一時騒然といたしました。
楽しい楽しい、出張でございました。
…が、話はやっぱりここでは終わらなかったんですな(2回目



ヤマシロン(新型)制作


そういうわけでして、またしてもものすごく色々なんやかんやありまして、
2021年2月よりヤマシロンを複数体お作りすることになりました。
幸い昨年末からすこしずつ経験を積んで新たに複製技術を会得しておりましたので、
量産にあたりましてはこれをフル活用いたしました。
ただし、先に作ったヤマシロン(初期型)は複製を前提とした作りになっておりませんでしたので、全パーツ作り起こしのヤマシロン(新型)を原型としてお作りするところからスタートいたしました。

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原型作り起こしに際しまして、初期型で納得のいっていなかった箇所は積極的に形を変えました。
例えば、
・顔面口部分の微妙な湾曲
・目つき
・肩の羽鎧パーツの横幅と反り具合
などなど。
全身のバランスも少々シュッとしすぎていたので、あえて全体的に縦方向に潰したようなデフォルメバランスを目指しました。

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そして初期型には時間の都合上持たせなかった鈍器ーコンロも新規作り起こし。
こちらはヘッド部分を1.0mmプラ板の箱組で大まかな形を作り3.0mmプラ棒から柄を作り接続、
装飾はプラ板とエポパテでチャチャっと付けました。

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一頻り磨きまして、洗って粘土埋めして、シリコーン流し。
昨年末よりいくつかの立体物複製を試みてきましたがまだ経験が浅く、
どうやったら楽に、きれいに抜けるのか、複製できるのかはまだまだ試行錯誤を繰り返しているところでございます。

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パーツ点数が多いため、シリコーン型は4つに分割して制作。
パーツ点数が多くなればなるほど粘土埋めがより面倒になり、
さらに形状把握を誤ってレジンの巡りが悪くなる確率が上がります。
それでも何度か失敗を繰り返し、湯道やゲートの切り方を工夫しようやくパーツの量産ができる型を作り出すことができました。
ここに来るまで一体いくつの出来損ないパーツを作り出したことか…

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レジンパーツの初期処理には賛否色々ございますが一応念には念を入れて抜いたパーツ達を煮沸し、
中性洗剤でゴシゴシ洗って使えるパーツ達を選り分け。
数体分ともなるとパーツ数がえげつないことになって参りますね…

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使えるパーツ達の中から一つずつパーツを組み上げに適した形に変えていきます。
関節を仕込むための穴を開けたり、大きなバリを取ったり。
関節パーツで四肢をつなげてようやくそれっぽい形が見えて参りました。

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そしてここからが気の遠くなる作業…
各パーツの気泡や欠け、形状不具合を一つずつチェックしながら取り除き、
併せて表面を番手の大きいやすりで磨き、逆エッジやスジを彫り直していきます。
積まれたパーツの物量が目に見えてなんというかこう山盛りでございますので、
文字通りパーツのヤマを崩していくような作業になりました。
ここが本当に長かった…

シリコーン型による複製は、一つずつワンオフ品をエポパテから削り出すよりは楽ではありますが、
それでも型作ったからあとはコピーして楽勝で完成、とは行かないのです。
わたくしのように複製の腕が悪いのなら、尚のこと…

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それでもなんとか各部微調整を終えて、下地を塗り、いつも通り塗装をして参ります。
わたくしの作業机はそれこそ見渡す限りヤマシロンのパーツが所狭しと並んでいる異様な空間になりました。
まるで伝統工芸品を作っているかのような錯覚に陥りながら、
一つずつのパーツをエアブラシで、面相筆で丁寧に塗って、
関節パーツや2.0mmスプリングを使って四肢を、装甲を繋げてようやく完成。

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こちらが、弊造形処うどん一門製のヤマシロン(新型)でございます。

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並ぶと壮観ですなあ。
彼らは就職後はそれぞれ配属先が異なるとのことですので、
こうしてヤマシロン兄弟達が一堂に会するのはおそらくこれが最初で最後の機会…
わたくしの元から旅立つ彼らには、それぞれカットナットラス、パイレン、鈍器ーコンロを持たせました。

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今、別れの時…
梱包している時は正直若干泣きそうではありましたが、
彼らの弾む若い力を信じて送り出しましょう。
さらばだ!!



ミニヤマくん就職

こうして作られたヤマシロン(新型)の兄弟たちは、山代ガス株式会社様に就職していきました。
わたくしは2021年4月23日の保護者説明会と4月24日の就職説明会にいってまりました。

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就職説明会ではわたくしの口から直接皆様に弊一門製ヤマシロン達の説明をさせていただきました。
ここまでさせていただける機会は一生のうちでもそうありますまい…

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ガンプラ改造から始まり、仮面ライダーのスクラッチを経て、ローカルヒーロー作りに移行し、
これまで完全にわたくし個人の趣味としてやって参りましたお造形でありましたが、
ここにきて徐々にその枠を超えつつあります。
次弾の情報もじきにお出しできるかと存じます。
ご期待いただければ幸いでございます。