FullSizeRender
FullSizeRender

わたくしよくこんな感じでライダーの頭部を削り出すんですが、毎度毎度気合と根性しか言わないとんだ脳筋野郎でございます。
が、ここらで一発、普段感覚でやってることを全部文字に起こしてみっかと思い立ちまして、まとめてみます。
スクラッチ、してみませんか?
そういうわけで、まずは頭部の作り方から。

IMG_8476
製作目標は、比較的シンプルな見た目で作りやすいこの辺りで。



材料と工具


IMG_6543

用意するのはいつものエポパテ。
わたくしはここ一年ほどタミヤエポキシ造形パテ速硬化タイプ100gを好んで使っております。
ほか、0.5mmのプラ板と1.5mmの真鍮線も少し使用します。
接着には主に瞬間接着剤を使用します。


用意する工具は最低限

・デザインナイフ
・ゴッドハンド 神ヤス #120 3mm
・ペーパーヤスリ
・BMCタガネ 0.4mm、0.6mm
・ピンバイスドリル


リューターや平刃の彫刻刀もあれば便利ですがなくてもなんとかなります。






1. さあ捏ねよう


IMG_8950

頭部に使用するのは主剤と硬化剤2本ずつジャスト
手にくっつくので、事前にハンドクリームやワセリンを塗っておくとやりやすいです。
硬化不良がないようによく捏ねます。

IMG_8951
IMG_8952

量が多いので、指先でこねることが難しければ手のひら全体で細くして折り畳んでまた細くしてを繰り返します。

IMG_8953

色ムラがなく、全体がクリーム色になったらOKです。

IMG_8954
IMG_8955

手のひらで転がして、凹凸がない形になったら一旦硬化させます。
クッキングシートやお弁当の紙カップを敷くと貼りつかずにすみます。

IMG_8956

このエポパテは比較的柔らかくて重いので、放っておくと自重で潰れていきます。
硬化途中の程よく硬くなった頃合いを見計らって少し形を整えておくと後が楽です。

IMG_8958
IMG_8959

楕円形の、ちょっとテーパーした形にしておきましょう。



2. 削り出し準備


IMG_8963

硬化したら、下書きをしやすいように軽く全体に神ヤスをかけます。
表面荒らすのが目的なのであくまでも軽く。

IMG_8964
IMG_8966
IMG_8968
IMG_8967

シャーペンで下書き。
ここはもう資料と睨めっこしながら納得する線を引いてください。
後からナイフを入れるガイドにするので、迷い線は少ない程よいです。



3. ナイフで荒削り

IMG_8976
IMG_8979

ここからいよいよ削り出しに入ります。
下書きの線に沿って、まずはナイフを直角に入れてなぞってください。
そこそこ深めに切れ込み入れて良いです。

IMG_8994

次に、なぞった線に向かって斜めにナイフを入れます。
先に入れた切れ込みをストッパーにして、削りきってください。

IMG_8999

こうなります。

FullSizeRender

手書きで恐縮ですが図解するとこうなります。
このナイフが交わるところが逆エッジになります。
ここを綺麗にできるかどうかが出来不出来の分かれ目となります。

IMG_9013
IMG_9014
IMG_9015
IMG_9016
IMG_9020

おなじ要領で下書きしたところをすべて削ります。
現時点では表面が削りっぱなしでガタガタですが、あとからきれいにするので今は気にしません。

IMG_9021
FullSizeRender

大枠削り切ったら、複眼の眼孔を少し削ります。
要領は同じで、下書き線をなぞるように切れ込みを入れて、斜めから削り取ってください。
真ん中は後から削りますが今は残しておいてかまいません。


4. 表面をヤスリで均す


IMG_9023

ナイフで削りっぱなしでガタガタだった表面を、番手の低いヤスリで均します。
ここで先にご紹介した神ヤス#120を使用します。
エッジをきれいに作るためにも新品を使用するとよいです。

FullSizeRender

またしても手書きで恐縮ですが、要領としてはこんな感じ。
ヤスリを当てる面と当てない面を意識して、丁寧に磨きます。

IMG_9034
IMG_9033

こうなります。

IMG_9035
IMG_9036
IMG_9037
IMG_9038

これを全部の面に対して行います。


5. プラ板でツノを作る

ここいらでテンションを上げていくためにもツノを作ります。
エポパテで作ることもできるんですが、こういった細かったり薄かったりするパーツは強度面の問題もあってプラ板で作ってあげた方がトラブルが少ないです。

IMG_9045
IMG_9046

下書きをしてナイフで切り取ります。
0.5mmのプラ板であれば、数回軽くなぞるだけできれいに切り取れます。

IMG_9048

切り取ったものに瞬間接着剤を点付けして、プラ板に張り付けてガイドにして、もう一枚同じ形のものを切り出します。

IMG_9049

ナイフで割って、二枚に戻します。
これを貼り合わせることで左右対称のツノが作れます。

IMG_9051

顔面本体と突き合わせてよい感じのツノができたら、今度はしっかり全体に瞬間接着剤を塗って、再びプラ板に張り付けて厚みをつけます。
3枚くらい重ねてあげればよいかと思います。

IMG_9052
IMG_9103
IMG_9104
IMG_9053

真ん中部分をエポパテ盛り付けて作ります。
エポパテをプラ板に盛り付けるときは食いつきが悪いので、間に瞬間接着剤を挟んであげると少しマシになります。
ツノと顔面にピンバイスで穴をあけて、接続軸を真鍮線で作って接着剤で止めて顔面につけます。
これで大体顔面ができてきました。


6. 複眼づくりの準備

ここから複眼づくりに入ります。
まずは眼孔をもう少し深く彫り直し。
かなり力と根気のいる作業ですが、ここを乗り越えれば顔面が一気に出来上がりに近づきます。

IMG_9060
IMG_9061

淵をナイフでなぞって、斜めにナイフを入れて削り取る。
余った真ん中部分もナイフで削り取って平らにする。
地味ですがこの繰り返しで眼孔を深くします。

IMG_9062

リューターがるのであれば、こういったカッターで整えてあげると早くてきれいに仕上がるかと思います。

IMG_9063
IMG_9064
IMG_9065

ついでに顔面のセンター部分も削り出します。
こういった細かいところは神ヤスではなく、ペーパーヤスリを三角に折って当ててやるときれいになります。
この時もやすりを当てる面と当てない面を意識しながら削ってあげてください。

平にできたら、ラインをナイフとタガネで入れます。
ナイフで切れ込みを入れて、斜めに…って全部これですが、ラインを入れる時も同じです。
細く切れ込みを入れて線にしたら、BMCタガネでなぞってきれいなスジボリにしてあげてください。


7. 複眼づくり

ここまでくれば、あとは複眼を作るだけ…
もうちょっとだ…
複眼の作り方についてはこちらもご参照ください。



IMG_9069

眼孔に貼りつき防止のワセリンを塗りたくって、ベース部分になるエポパテを詰めます。

IMG_9070

眼孔全体に押し広げたら、複眼の肝となるパターンをスタンプします。
いつもでしたら適当なパターンをポンと押して終わりなんですが、W系は複眼が文字通り「W」の形をしているので一工夫…

IMG_9076
IMG_9079

あんまりエポパテが柔らかいとやりづらいので、少し寝かせて程よく硬くなってから作業開始。
タガネを押し付けて、ひたすら「W」を書いていきます。

IMG_9080

パターンを入れて半硬化したら、完全硬化する前に外します。
完全硬化してからでもよいですが、かなり外しづらいです…

IMG_9081

納得のいくものになったらシルバーで塗装。
ラッカーをそのまま雑に筆塗りしてしまって大丈夫です。
UVレジンを薄く重ねて厚みをつけたら複眼は完成。

FullSizeRender

顔面に戻してはめ込んだら完成。
長かったですが、顔はこんなもんかなと思います。

ほかの部分も作り方は基本的に変わりません。
ナイフでなぞって、斜めに切って、やすりで整える。
すべてこれの繰り返しです。
地道ではありますが、一つずつの作業は決して難しくはありません。
試していただけましたら幸いでございます。